AC10は不思議なタイヤだ。
林道を攻めるとタイヤの断面形状が穏やかなRでない為コーナーリングに癖がある。
山に入ると横への張出の少ないブロック形状に逆バンクや轍切りが難しい。
前輪はぬかるみに入ると目詰まりを起こす。しかも細いタイヤしかラインナップに無い。
舗装路では後輪からの振動にうんざりする。
安い意外取り柄の無いタイヤか? と思いきや意外な強さを発揮するステージがあった。
しなやかな剛性と舗装にも適したゴム質はガレ場に最適で石をしっかり掴んだ。
ブロックも大きく飛びにくく、細い前輪はハンドルが取られ難くかつ抵抗が少ない。
乾いたサンド質の走破性も良い。
ミシュランデザートに似たブロック形状の前輪はサンドでの抵抗が少ない。
スリーッピーな路面で横に逃げやすかった後輪はサンドでは強力な推進力を見せた。
こうしてみるとAC10はアメリカのオープンエリアを遊ぶために開発されたタイヤではないだろうか。
日本で言えば昔ならば富士山やF2小湊で楽しく遊べたことと思う。
BAJA1000などのレースでも初級者が小排気量車で参戦するならばガチガチのダンロップデザートを履くよりもAC10の方が難所での走破性は高いかもしれない。
ソフトなゴム質の割には耐久性も高い。
なお後輪を日本の山遊びに使用する場合は取付条件に問題がなければ、リムサイズに対して太めの物を選んだ方がサイドブロックの張り出しにより若干走破性が良い。
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