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グリースは、基油に増長剤を分散させた半固体状の潤滑剤で、添加剤を含む場合も多く、目的により特性も様々です。
増長剤は基油の中で3次元的な形を持ち、棒状微結晶繊維の金属石鹸ミセルを形成しています。網の目のような構造にオイル分を抱き込んで固体~半固体状をしています。
グリースは温度によって、結晶、ワックス、液晶、等方性溶液、溶液と変化します。このとき相転移温度は、石鹸の脂肪酸炭素数によって異なり、ミセルの大きさの形状も変わります。また、含まれる有機極性化合物や、基油の種類、酸化安定性、グリースを作るときの製造条件の違で変化します。
添加剤には、イオウ、リン系や二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤が添加され、高温用に酸化防止剤が、さび防止にさび止め剤が添加されます。摩擦特性が潤滑剤と同じように、摩擦トルクは基油に大きな影響を受けています。グリース膜も比較的大きな荷重域でも形成されていて、接触部に十分供給されていれば、摩擦トルクはほぼ基油粘度によって支配される傾向があります。
よく攪拌された状態では、調度は小さい方が摩擦トルクが大きく、低温でワックスが析出する場合など、潤滑油に隙間が生じる状態では、調度が小さい方が摩擦トルクは小さくなります。スラスト球軸受けの寿命に対しては、基油のみ方が増長剤を入れるより寿命が長く、基油粘度が高くなるほど寿命が長くなると言う結果が出ていますが、一定の油膜比以上は寿命が延びません。
グリースは流落や飛散が少なく、異物の侵入を防止でき、シール構造の簡素化や保守管理の容易さなどから、オイル潤滑のし難い軸受けには欠かせない物なのです。
それでは、OMEGA#57グリースについてお伝えしします。このグリースは、アルミニウムコンプレックスと呼ばれる高級脂肪酸と芳香族カルボン酸を組み合わせた、アルミニウム複合石鹸を増長剤に用いられた特別高性能なグリースです。高滴点で、耐熱性、耐水性に優れ、圧送性が良好です。
しかし、このグリースでも酸化劣化により軟化する傾向は避けられません。エンジンオイル同様、グリースにも寿命があります。
完璧を求めるなら、定期的なメンテナンスは欠かせません。新品のベアリングでも十分でないことがあります。何故かって?サービスマニュアルには、ベアリンググリース塗布の指示があるからです。
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