| 作業スキル | 初心者
プロ級
|
|---|---|
| ライフ | 3 |
| 一般(ダート)路面 | 5 |
| 軟質(マディ)路面 | 2 |
| オンロードグリップ | 3 |
Africa TwinにTRAILMAX MISSIONを前後装着し、その後、高速道路・ワインディング・ウェット路面・ガレ気味の林道・フラット林道を走ったレビューです。
装着直後はKAROO STREETとの違いが非常に大きく、「硬い」「振動が多い」「低速でフロントが切れ込む」「深いコーナーでは思ったより倒れない」という印象がありました。
しかし、少し距離を走ってタイヤと自分自身が慣れてくると、かなり印象が変わってきました。
■ 高速道路
一般道ではブロックタイヤらしい振動がかなり明確です。
特に60?80km/h付近では、フロントからハンドルを通して「ゴツゴツ」とした周期的な振動が伝わってきます。
ところが速度が上がるにつれて振動は徐々に気にならなくなり、高速巡航域に入ると明確に印象が変わります。
フロントのゴツゴツ感はかなり薄くなり、リアから細かな振動は感じるものの、以前履いていたKAROO STREETと比較しても大きな差は感じませんでした。
個人的には、高速巡航が長時間続く環境をかなり意識して作られたタイヤなのかな?と感じます。
逆に日本の高速道路では、渋滞などで中間速度域を長時間走る場面も多いため、その状況ではハンドルに伝わる振動が手首の疲労につながらないか、今後さらに長距離で確認したいところです。
車線変更については速度域を問わず非常に自然です。
低速時に感じたフロントの急な切れ込みや、装着直後に峠で感じた倒し込みにくさはなく、車線変更では素直に狙ったラインへ移動できます。
■ ワインディング
ここは装着直後から最も印象が変わった部分です。
最初は深めのコーナーで「思ったほど車体が倒れない」と感じましたが、タイヤと自分が馴染んでから走ると、かなりよく曲がります。
グリップも想像以上です。
しっかりブレーキングしてコーナーへ進入し、旋回から立ち上がりで強めにアクセルを開けても、タイヤがきちんとついてきます。
このトレッドパターンを見て想像するオンロード性能より、実際の舗装路での旋回性とグリップはかなり高いと感じました。
ライディングフォームによる違いも少し感じています。
リーンインやリーンウィズでは、若干「車体が倒れにくいかな?」と感じることがあります。ただし装着直後ほど強い違和感ではありません。
一方、上体をやや外側へ残して車体を積極的にバンクさせるリーンアウトでは、急に旋回力が増すように感じます。
この点については路面やコーナーの条件による可能性もあるため、もう少し走って検証したいと思います。
■ ウェット舗装路
偶然、雨上がり直後の濡れたワインディングを走る機会がありました。
限界を試したわけではありませんが、常識的なペースと操作で走る範囲では特に不安感はなく、かなり安定しています。
ブロックの大きなタイヤなのでウェット舗装を少し心配していましたが、通常の雨天ツーリングで使用する範囲なら今のところ問題を感じません。
■ ガレ気味の林道
拳大から大きな石がゴロゴロしていて、水で掘られた溝もある登りの林道を走りました。
この場所はAfrica Twinでは初めて走ったため、タイヤ単体の比較としては参考程度です。
リアはトラクションを強く掛けると比較的簡単に滑りました。
ただしAfrica Twinの車重とパワー、浮いた石の多い登りという条件を考えると、これだけでMISSIONのグリップが低いとは判断できません。
一方で非常に好印象だったのがフロントです。
石の多い路面でもフロントが弾かれて大きくラインを乱されるような感覚が少なく、重量級のAfrica Twinでも安心感がありました。
■ フラット林道
ここはMISSIONの得意分野だと思います。
締まったフラットダートではかなり路面を捉えます。
ペースを上げてもフロントが非常に安定しており、車体全体にも大きな不安感がありません。
リアは意外と滑り出しが早い印象があります。
ただし、滑り始めたリアがそのまま大きく流れていくのではなく、短く滑ったあとすぐに再びグリップします。
感覚的にはフロントが安定して進行方向を維持したまま、リアだけが軽く左右へ動く感じです。
そのためリアが多少動いても怖さにつながりにくく、重量級アドベンチャーでも挙動を把握しやすいタイヤだと感じました。
■ マディ路面
ここは明確に苦手だと思います。
雨上がりで所々ぬかるんだ林道を走りましたが、特に泥濘状態のコーナーではフロントが滑りやすくなります。
十分に減速してゆっくり通過すれば問題ありませんが、乾いたフラットダートと同じ感覚では走れません。
他のレビューでもMISSIONはマディが苦手という評価を見かけますが、実際に走ってみても同様の印象でした。
??ライフ
まだ履いたばかりですので正直わかりません。
ただ、作業してくださったタイヤ屋さん曰く、異常に固く大変だっととコメントいただきました。
この固さがロングライフの所以かもしれません。
■ 現時点での総評
装着直後はあまりにもKAROO STREETと乗り味が違い、「選択を間違えたかな?」と思うほどでした。
しかし距離を重ねるにつれて印象はかなり良くなっています。
舗装ワインディングでは想像以上によく曲がり、グリップも高い。
高速巡航では一般道ほどブロック由来の振動が気にならない。
フラットダートでは非常に安定しており、リアが多少動いてもフロントは落ち着いている。
一方で、中間速度域での振動とマディ路面は明確な弱点だと感じます。
高速道路・一般道・ワインディングを主体にツーリングし、その途中でフラット?多少荒れた林道にも入ってみたい、という大型アドベンチャーバイクの使い方には非常に面白いタイヤだと思います。
まだ装着して間もないため、今後は長距離走行での疲労、摩耗によるハンドリングの変化、そしてロングライフ性能についても確認していきたいと思います。
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